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株式会社杉本組様

工事の進捗を施主様や設計事務所様、社員とで共有

導入のポイント

  • すべての建設現場にネットワークカメラを設置
  • 施主や設計事務所に工事の進捗を公開
  • 社内のノウハウ共有や工程・施工管理の一環に活用

名古屋でビル・マンション等の大規模建築物を中心に手がける株式会社杉本組では、すべての建設現場にネットワークカメラを設置して、社内はもちろん、施主や設計事務所などの顧客とも映像を共有している。ネットワークカメラとみえますねっとで、業務はどう変わったのか。システム導入・機器選定・運用管理を一手に行っている、管理部の山内武博課長にお話をうかがった。

平成 22 年に工事現場の「見える化」を実現

山内武博課長

-ネットワークカメラの導入はかなり前からとうかがっています。

山内氏導入したのは平成22年です。世間で「見える化」という言葉が言われていまして、「工事現場も見える化すべきだろう」という社長の話を受けて、私が一人でいろんなメーカー回ったり、インターネットで調べたりしながら、導入にこぎつけました。

まずは1台、BB-HCM581を1カ月使ってみて「これはいいね」となり、その年に8台まで増やして、平成26年に12台体制にしました。これでほぼすべての現場に設置できています。

-ネットワークカメラは具体的にどうお使いですか?

山内氏すべての現場にカメラを設置するのを基本にしていますので、工事が始まったらカメラを設置してモニタリングを始めます。屋外の様子はもちろん、外側が終わったら、内装工事もモニタリングしています。鉄骨の柱になるべく高いところで固定して、内部全体を見渡すように設置しています。

ビルの建設中はフロアが上がるたびにカメラを設置し直す

取材当日は近くで生コンを扱う工事が行われていた

工事が始まったら終わるまで、24時間回しっぱなしです。5年以上使っていますが壊れませんね。工事現場は土やホコリが多いところですから、可動部にホコリなどが入って動きが悪くなることもありますが、ちょっと掃除すれば直るので気になりません。

みえますねっとの利用料金は各現場の経費としていますので、現場がはじまると契約して、作業が終わると解約してといった具合に、必要に応じて契約をしています。

進捗状況を工事関係者と共有する「現場NOW」

杉本組の「現場NOW」は、工事の進捗がわかる関係者専用サイト

-映像をお客様である施主様がご覧になるそうですが。

山内氏現場NOWという、杉本組の進捗報告用のシステムがあるのですが、そこからみえますねっとの映像にリンクしており、施主様が工事の進捗をリアルタイムで見られます。施主様の他に、杉本組の社員もここから各現場の様子を見ています。

-現場NOWというのはどういったシステムですか?

山内氏杉本組でゼロから作った、要はブログや掲示板のようなシステムです。ここに週一回、工事の進捗を文章と写真で残しています。工事の予定表など、工事に関する資料も置いています。ペーパーレスになりましたし、過去の情報もすぐに見つけられるので、かなり便利になりました。そこに、工事の様子をリアルタイムで見られるように、ネットワークカメラの映像へのリンクも付けました。

関係者それぞれにメリットを感じている

オフィス内にはレコーダーとモニターを設置。山内氏はデスクのPCから見守っている

-建設現場の映像を見ることで、どんなメリットがありますか?

山内氏人によってメリットはそれぞれかと思いますが、まず、私ども管理部としては、すべての現場について、何をやっているのだろうか、危険な作業はしていないか、不安全行動はしていないか、進捗が遅れてないか、といったことが、パッと一目でわかる点ですね。常に映しっぱなしですから、デスクで他の作業をしていても、モニターをチラチラ見ながら「オッケー」と。管理者の立場としてはそういう使い方。

直接現場を担当する工事部にとっては、他人の現場を見られるというのがメリット。自分の現場だけじゃなく、他の人がやっていることを見るのが勉強になるんです。見て習うだけじゃなく、映像が社内に公開されていると、「あのやり方より、こうやったほうがいいよ」とアドバイスがもらえたりもします。みんなでアドバイスし合って、ノウハウを共有し、水平展開することで、全体のレベルが上がっています。

営業の人間はお客様へのセールストークに使っています。「杉本組は本社でモニタリングしながら現場管理を行っています。お客様の大切な資産である建物をつくるのに、手抜きやおかしいことをしていないか、お客様自身で確認できます」と。近頃、手抜き工事の事件が世間を騒がせましたからね。

そして、お客様である施主様は、現場のライブ映像が24時間世界中でどこでも見られます。施主様によって反応はそれぞれですが、本社が東京・大阪の企業の方の場合や若い方には、非常に興味を持っていただいています。例えば先日、京都にお住いの資産家のお客様が名古屋にお持ちの土地活用のため、弊社に新築マンション建設をお任せいただいたのですが、その現場確認に大変重宝したとコメントいただきました。

実は一番重宝しているのが、設計事務所様ではないでしょうか。設計事務所様は建物に対して監督責任があります。ですから工期中、何度も現場に足を運んでチェックをする必要があるんです。近場ならともかく東京や大阪の事務所様ですと、名古屋まで何度も来るのは負担ですよね。でも「杉本組がカメラの映像を見せてくれるなら、非常に助かる」と好評です。

これからのみえますねっとに期待している

-カメラの接続に「みえますねっと」をご利用いただいていますが。

山内氏「みえますねっと」は有料サービスだけあって、今まで接続が切れたことはありません。一方、無料のDDNSサービスだと、つながらなくなることもありました。そのあたりで信頼感は違いますね。2016年2月には機能が増えてずいぶん変わってくるそうなので、期待しています。

現場のカメラ映像と、文書、写真を一元的に管理して、業務を効率化している杉本組。現在使用しているカメラの18倍光学ズームでも十分な画質だとしながら、次に買い換えるときはさらに高画質の機種の導入を考えているそうです。

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